新しいご当地検定・郷土検定の提案

紙と鉛筆による試験から、コンピューターを用いた試験へ
 

「今までのご当地検定」

MSCOが提案する「新しいご当地検定」

「紙と鉛筆」による試験(PPT)

「コンピューター」を用いた試験(CBT)

年1回しか受験チャンスがない

いつでも試験を受けられる(*1)

受験料が高い(?)

受験料を安くすることが可能(?)

1ヶ月以上前に受験申し込み

当日でも受験が可能

試験時間が決まっている

試験時間を短縮することができる(*2)

試験問題は毎回作成して出題

評価済みの問題を出題(*3)

外部に漏れないように問題を作成する

試験問題候補を模擬問題として

公開しながら完成させる

専門家が問題を作成(*4)

試験問題候補を公募する(*5)

事務局や一部の協力者(委員会)で

問題を評価、完成

多くの人に問題を解いてもらい評価、完成させる。本番の試験の中に採点されない問題を含ませて、今後の出題の可否を決める場合もある。(アンテナ問題)

事前に問題冊子と答案用紙を印刷

(資源の無駄、ゴミ処理の問題)

タブレットに問題提示、

タブレットにタッチして回答(*6)

カンニングの心配がある。最近は携帯電話を用いた不正行為が問題になっている。

隣の人と問題が異なる(*7)

マークシートはマークミスが多い

マークシートの誤認識も心配

タッチミスは比較的少ない

 

記述式テストは、採点にばらつきがでる

記述式テストは行わない(*8)

採点に時間を要する

合格発表は数週間後

コンピューターによる自動採点であるため、即時に合否判定ができる

採点後に配点を調整することがある

(*9)

採点調整を行わない

毎年の合格率に、ばらつきがでる

毎回の合格者のレベルを一定に保てる(*10)

公式テキストを販売(*11)

模擬問題を随時HPに掲載

 

(*1)将来は、全国各地に「郷土検定試験センター」を設置し、各地のご当地検定・郷土検定が受けられるほか、ICT教育や児童・生徒の学習用にも利用できるようにしたい。

(*2)「コンピューター」を用いた試験(CBT)では、コンピューターが受験者のそれまでの回答状況によって適切な問題を選んで提示し、短い時間で試験を実施することも可能である。(アダプティブテスト)

(*3)過去のテスト結果から、その問題の難易度等が分かっている問題を出題する。ただし、問題数を十分に用意することが必要。

(*4)一部の専門家に問題を作ってもらうと、問題修正に応じてくれない場合もあるので、適切な難易度の試験問題を編集するのに非常に労力を要す。労力を要しても適切な難易度になるとも限らない。

(*5)専門家だけでなく、広く一般から問題を公募し、模擬問題としてHPに掲載することにより、問題の質を高めていく。

(*6)オープンソースのアンドロイドのタブレットPCで実施する。

(*7)受験者ごとに問題を用意するので、同時に同じご当地検定・郷土検定を受けても、隣の人とは問題が異なる。

(*8)ご当地検定は3級→2級→1級(記述式が多い)を目指すものが多いが、MSCOのご当地検定は3級→4級→5級を考えている。(2級、1級は知識のテストではなく、実績で認定する)

(*9)従来の試験は、あらかじめ決めた配点を合計するが、問題の難易度によっては全員の採点後に採点を調整することがある。(古典的テスト理論)

(*10)新しいご当地検定では、項目反応理論(IRT)で評価済みの問題が出題されるので、毎回の合格者のレベルを一定に保てる。

(*11)公式テキストに誤りがあると問題になる。また一度印刷してしまうと、簡単には交換ができないので、改訂などに迅速に対応できない。古いテキストを持った受験者が不利になることも。

目的

  ニッポニア・ニッポンという学名を持ち、薄い紅色の羽をした鳥「トキ」は、かつては日本中の空を飛んでいて、日本を象徴する鳥であった。しかし、美しい羽を狙った乱獲や環境の変化により、最後は豊かな自然が残る佐渡だけに生息するようになっていた。
 以前のトキは、必ずしも地元の人々に歓迎される存在ではなかったが、市町村合併により全島が一つの佐渡市となった佐渡では、トキと人がいっしょに暮らせる自然をつくるための島づくりを目指すようになった。
 NPO法人地域自立ソフトウェア連携機構(MSCO)では、東京工科大学の学生に対してトキ野生復帰のためのボランティア活動を企画したところ、緑にあふれ、美しい海に囲まれた佐渡に興味を持ちはじめ、地元との交流を深める動きする学生の姿が多く見られようになった。他の大学からも、このような活動が注目されるようにり、減少する観光客に代わる「環境客」の増加が地元からも期待されている。
 本検定は、このような東京の大学生と地元の方々とが、トキと佐渡に関する知識を共有することにより、地域間交流・世代間交流を深めることを当初の目的として企画したものであるが、観光の島であった佐渡が、以前の元気な姿を取り戻すことを応援する人々が知識を共有するための試験に発展することを期待して実施するものある。

立ち上げ事業の目標(案)

 
日本財団から助成を受けている本立ち上げ事業は、3年計画の予定で、それぞれの次の成果物が得られることを目標としています。



初年度(2009年度) 佐渡トキ検定の試験体系を決定し、3年目に実施する予定の3級試験について、その概要をまとめた「佐渡トキ検定3級ガイドブック」を作成し、インターネットでの配信を行い、多くの受験者を集めるためのPR活動を行う。

【実施結果】
・インターネットでの配信・・・本サイトです。2009年11月1日に正式オープンしました。

2年目(2010年度) ホームページでの情報配信を継続し、佐渡とトキに関する知識の正しい情報を多くの人々に知ってもらうことと、検定試験の受験予定者の学習用に「佐渡トキ検定3級テキスト」を発行する。当初予定より早めてコンピューターによる試験を行うことになったので、その準備も始める。

3年目(2011年度) 2012年2月に東京で、3月に佐渡でコンピューターを用いた試験で3級試験を実施する。また、2012年度以降についても、日本財団からの助成金の支援が受けられなくても、信頼性のある安定した試験が実施できるような体制を確立する。
 なお、コンピューターによる試験システムは希望する郷土検定、ご当地検定でも利用できるように、仕様等を公開する。


試験体系(案)

現在想定している試験体系は次のものです。 

 

佐渡トキ検定については、1級~5級までの試験実施・認定を考えています。このうち、3級試験だけを平成23年度(2012年2月、3月)に実施予定です。対象とする人材は次の通りで、トキと共生する島づくりを応援する人々の受験を期待しています。

 

 

 

 

試験の対象者像(案)

 

3級

 

佐渡やトキに関する知識をもち、佐渡島におけるボランティア活動を実施できる島外の人、「佐渡島でボランティア活動を行う島外の人と交流ができる佐渡島の人」など、トキと共生する島づくりを応援する人材

 試験体系の全体像は、現状では次のように1級~5級を考えています。 

 

 

 

 

試験の対象者像(案)

 

1級

 

佐渡やトキに関する専門的な知識をもち、佐渡島におけるボランティア活動を指導できる

 

2級

 

佐渡やトキに関する知識をもち、佐渡島におけるボランティア活動の指導補助できる

 

3級

 

(前出)

 

4級

 

佐渡やトキに関する簡単な知識を持つ中学生

 

5級

 

佐渡やトキに関するごく簡単な知識を持つ小学生

 

  平成23年度に行う3級の試験はコンピュータで行い、合否だけを決定します。

 平成24年度以降には3級、4級、5級についてコンピューターによる随時型テストで行い合否だけを決定します。

 平成25年度以降には、十分なデータが揃うようになれば、3級テストではなく、「佐渡トキ検定」というコンピューター試験を実施し、成績をスコアで発表します。
 たとえば、スコア600以上が3級合格として認定します。2級、1級についてはそれぞれスコア700以上、800以上であり、佐渡でのボランティア活動の実績を評価して認定します。コンピューターによる試験だけで2級、1級を認定することはありません。

なお、佐渡観光に訪れた人たちが新潟港、両津港、場合によっては佐渡汽船の船内でも受けられるようにも検討しています。